第9回 ベーゼンドルファーのおはなし

夏休み真っただ中、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

しばらくぶりの「ベーゼンドルファーのおはなし」。まだまだ続きますよ~♪

           ~~~ベーゼンドルファーのおはなし~~~

(文:川口成彦)

(文:川口成彦)

第9回 ウィーンの工場に行ってきました!Vol. 2  (木材編)

  みなさん、こんにちは。夏真っ盛りとなってきましたが皆さまお元気でしょうか。ウィーンのベーゼンドルファー工場見学のおはなしの続きということで、いよいよ工場内部に潜入します!今回はピアノ作りの土台の土台、木材の製造について見ていきたいと思います。

【木材の乾燥】  

  前回ご紹介したショールームの奥にある扉から外に出ますと、沢山の木材が積まれている場所が待っていました。ピアノの材料となる木材が陽の光をさんさんと浴びて佇んでいます。ベーゼンドルファーのピアノに使われる木材の80パーセントはスプルースだそうです。スプルースはヴァイオリンにも使われる木です。ベーゼンドルファーに使われるスプルースはオーストリアのアルプスのものだそうで、標高800メートルの場所の木々を主に1月に伐採するそうです。厳しい気候の中で育ったスプルースは年輪が薄く、それが良い音を作り出す鍵になります。木材は外で5年干された後、屋内でも1年寝かせられ、全部で6年の年月を経てやっとピアノの材料としての準備が整います。

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【木材の加工】

  6年かけて乾燥された木材は加工され、「ピアノの材料」らしくなります。おじさんが機械を使って木を切るのですが、それもまさに職人芸でした。それにしてもピアノのベースとなる木材が出来上がるまでにこんなに長い道のりがあるというのはなんだか感動しました。ピアノが消耗品とならないで長い年月良い音を奏でてくれるように木材の製作は非常に重要な過程なのだなと改めて思いました。

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そして作られた木材はピアノのタイプごとに分類されます。Model 250はここ。Model 290はここ。といったよ うに木材は丁寧に整理されていました。

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【木材の接着、「材料」から「部品」へ】  

  さて丁寧に作られた木材は特別な接着剤で接合されると「木の棒」から「木の板」に変貌を遂げます。接合され た木材は削られたり切られたりしながら再び加工されて「ピアノの部品」らしい姿になっていきます。例えば下の 写真はピアノの蓋です。ここまできましたら、ピアノらしくなってきてますますわくわくしますね。

 

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  木材の製作と加工を見ましたら、やはりピアノは木で出来ている楽器なのだな!としみじみと思いました。現代のピアノは昔のものとは違って黒い塗料でコーティングされていたり、中に金属板が入っていたりで、ピアノが 木で出来ているということをふと忘れてしまいそうな風貌ですが、この見学で現代のピアノのベースにも木の温も りが詰まっていることを再確認しました。

  さて工場内にはこんな車を発見!!ベーゼンドルファーのロゴが入った車です。これを見てテンションがかな り上がった僕はだいぶベーゼンヲタクになっている模様…。それでは^^

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