ベーゼンドルファー工場見学 2

前回、木材が角材にして保管して置く様子まででしたね。続きです。

今度は、木をそれぞれ必要な形に裁断していきます。
壁には手書きでベーゼンのサイズなどが書かれた型がいっぱい。
現在、コンピューターで複雑な形に切り出しています。あきらかにコンピューターのほうが優れている、というものに関してはコンピューターも使います。

今度はピアノの内部のフレーム(金属の部分)です。1年前まではチェコで生産していましたが、今はオーストリアの鋳物屋さんにマスターを渡して作っています。そして、ベーゼンの工場内の外気のあたるところで、数か月置いて金属も安定させます。ひとつひとつが、数百年使えるための楽器を意識し、作る過程でもじっくりと時間をかけていることがわかります。

ピアノは弦が強く張られているところをフエルトの付いたハンマ-と呼ばれる部分でたたいて音がでるのですが、この弦がピーンと張ったまま100余年もしていると、さすがにその弦があたっている金属は消耗するらしい。ということで、ベーゼンはそこの部分がとりかえることができるように外せるそうです。
ベーゼンドルファーは100くらいの工程を経て製造されますが、それぞれ個有の製造番号を持ち、その制作の記録を100年たっても照合できるようにすべて保管してあるそうです。そして、それぞれのパーツに下記のように番号が記してあります。

そして、その後塗装を3層塗ります。そして、鋳物の余分な部分を紙やすりで手作業で磨きます。インペリアル(一番大きなサイズ)は約18時間磨くそうです。(ふ~っ、大変な作業だぁ~。)

楽器って繊細なものらしい、ということは知ってましたが、鋳物までが100年単位で考えて制作されているとは、驚きました。しかも、最後は本当に手作業。
ベーゼンらしいやわらかい、温かさをもった音が創り出されるには、硬く冷たいイメージの鋳物をも手作業によって魂を入れていることとも深い関係があるように感じました。

続く・・・